第四期共用施設分科会での当初議論は「キープデザイン」オンリーだったと思います。
今から考えれば、これはハードウェアに偏重した考えでした。

ブリリアマーレ有明の共用施設はとても豪華で、住民は最上階が「ホテル」であることを期待しています（分譲の時に「ホテルそのもの」という売り文句がまずかったのです）。となると、施設を維持していくことだけではなく、目指すべき運営クオリティをあげていかないといけませんし、そもそも利用する住民がどのように使うべきかを書き込まなければ片手落ちだからです。
ハードウェアとソフトウェアを包含しつつ「運営コンセプト」は3つにまとめようというのが、当時の議論だったかと思います。

ゴロの良さも大事であろうということで、コンセプトは3つのKeepとしました。
Keep Intellect（豊かな心を育てる場所）
Keep Nature（自然と寄り添って暮らせる場所）
Keep Style（デザインと快適な空間の維持）
そしてこれらを包括するヴィジョンとして「非日常が日常であるために」と命名しました。
クレドカードは、理事会だけでなく運営にかかわるすべての人が共有すべき理念です。そこでクレジットカードの大きさにまとめたカードを作り、理事会メンバーのみならず、管理人から清掃員まですべてが携帯することとしました。

クレドカードを読み返すと、あの年末から正月あたりに、第四期理事達が何人もヒザ詰め合わせて議論したのを思い出します。なるべく後世に残していきたい、遺産です。

↓分譲当時のパンフレットです。