ブリリアマーレ有明完成秘話 ~ 物件開発者インタビュー ~

江東区有明北地区3棟目の大型マンションとして計画・建設されたブリリアマーレ有明。「ホテルライクではないホテルそのものをめざす」をスローガンに掲げたマンションは日本でここだけだった。竣工から5年経った今、当時の開発担当者を暖炉コーナーにお呼びしてインタビューを敢行。

20時にはじまったインタビューは、ワインを片手に盛り上がり、22時近くになっても終わらなかった。ブリリアマーレ誕生を振り返る貴重なエピソードを含め、たっぷり9000字でお伝えする。

聞き手(理事会・以下”理”):

遠藤さん、お忙しい中ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
まずはじめにお聞きしたいのですが、遠藤さんはブリリアマーレ有明にどのようなお立場で関わられたのでしょうか。

遠藤氏(以下”遠”):

土地の仕入れ担当が仕入れを決めたところからが私の仕事で、この物件が完成するまで担当しました。具体的には、商品のコンセプトやデザイナーの選定、専有住戸をどうやって割って共用部のボリュームのバランスを考え、販売側と価格を決定し、広告代理店と一緒に広告戦略を考え、詳細を決定しながら建築コストを調整し、お客様に引き渡しとなるまで、一貫して関わっています。

遠藤 崇 氏

略歴:

東京建物株式会社 住宅商品管理部 商品企画担当
1992年入社
2005年BrilliaMare開発当時 住宅事業部に所属
入社以来マンション開発・企画担当一筋

主な担当プロジェクト:

BrilliaMare有明 / Brillia有明skytower / Brillia有明Citytower / 東京フロントコート / BrilliaGrandeみなとみらい / 品川V-Tower 等

理:

東京建物がこの土地を取得したのはいつなのでしょうか?

遠:

2004年に土地取得を決定しています。2005年には具体的なプロジェクトが始まりました。

理:

最初から有明にマンションを建てようと思って土地を探したのでしょうか、それとも土地の仕入れがあってマンションを作ろうという話になったのでしょうか?

遠:

デベロッパーは常に良い用地を買うために情報を集めています。
有明に関してですと、当時は主要交通網が発達していなかったものの注目エリアではありました。運送の拠点から、いろんな波が来て変わるんじゃないか、そういったある種の期待感の中でマンション用地が出ないか有明エリアで調査していたところ、とある地主さんが土地を離されたいという話が当社に来ました。求めている場所に売りたいという話が来た、そういった感じからプロジェクトが始まりました。

理:

ブリリアマーレは約2万平米という大きな土地で、1000戸という規模感、ここまで大規模なマンションはあまりありませんが、東京建物にこれクラスの経験はあったのでしょうか?

遠:

直近の先行事例ですと、豊洲の東京フロントコート(2005年・981戸)というマンション開発がありました。このブリリアマーレ有明はそれを超える規模でしたが、東京フロントコートの経験を踏まえて、いけるという感触はありました。

理:

共用施設をどかんと作ってパッケージングするというアイデアはどこから来たのでしょうか?

遠:

どこの土地でもそうですが、土地が持つ魅力を際立たせるものを造りたいと考えています。
有明の場合は都心と程よい距離感とか将来性とか、いろいろ魅力的なポイントがあります。着工する時点の有明は、オリゾンマーレさんとガレリアグランデさんという二つのマンションしかない街としてはこれからの街でした。お客様はパイオニア、開拓者して住んでいただくことになるので、人より進んだ考え方を持って新しいところに住みたいという人にどういう魅力付けをしていったら良いのだろうか、そうした素直な考え方から産まれました。例えば、1000戸を普通のマンションのように密に作って売れるのか、といえば現状の状態だと足りないんじゃないか、そうした思索の末にたどり着いています。

理:

プロジェクトが2005年スタートというと、近隣のオリゾンマーレさんが既に竣工していたと推察します。影響はあったのでしょうか。

遠:

本プロジェクトの事業パートナーはプロパストさんでした。プロパストさんは、総合デベロッパーで我々の競合他社でもあります。実は、この土地にマンションを建てようとプロパストさんも手をあげていました。当初競争した関係上、どちらかが単独でということも考えたのですが、最終的には一緒にやろうとシェア決めをしてJVを組み、プロジェクトがスタートしました。
当時、プロパストさんは勢いのある会社でした。都心で50戸規模のかっこいい物件をいくつも手がけて、有明にオリゾンとガレリアを仕上げ、さあ「有明3(スリー)」だ、と彼らはそうプロジェクトを呼んでいました。
我々は当初まだ明確なコンセプトを決めていないタイミングで、プロパストさんとJVを組むことが決定し、彼らのマンションを訪問することになりました。
オリゾンマーレのバーからの夜景は驚きでした。東京を海側から100m近い高度で見ることは未体験だったわけですね。レインボーブリッジから、品川近辺、東京タワー、汐留までもう一大パノラマの世界で、もう「これは凄い」の一言で、その瞬間から担当レベルでは共用部を魅力の主軸に据えることが決まりました。訪問するまではプロパスト社長さんからとにかく一度見てくれとかなり誘われましたね。
あとは、そのボリュームをどれくらいかければいいか、工事費はいくらかという話になってくる訳ですが、大きく方向は変わりませんでした。

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遠藤 崇 氏

略歴:

東京建物株式会社 住宅商品管理部 商品企画担当
1992年入社
2005年BrilliaMare開発当時 住宅事業部に所属
入社以来マンション開発・企画担当一筋

主な担当プロジェクト:

BrilliaMare有明 / Brillia有明skytower / Brillia有明Citytower / 東京フロントコート / BrilliaGrandeみなとみらい / 品川V-Tower 等

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