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ホテルを目指したマンションの理想と現実

2014年04月01日(火) 投稿者:理事会・共用施設担当

ブリリアマーレ有明の分譲当時のパンフレット、まだ手元に保管してあります。
たまにパラパラとめくるのですが、最初に掲げられた目標が高すぎる気がしてなりません。

「届けたいのはホテルライクな暮らしではなくホテルそのものの高揚感とラグジュアリー」
「ホテルのテイストを表面的になぞっただけでは、似て非なるものしか生まれてこないのである。」
「ホテルそのものの魅力を住まいにおいて実現する。それにはホテルが持つ本質を見極め、それを住まい作りに投影することが大切になってくる。」

下の画像は、当時のパンフレットです。
売主はこのうち最高のハードウェアしか用意せずに、「ホテルの暮らしの実現」を管理組合に丸投げしてしまいました。
期待値だけが膨らみ、理想と現実の狭間で様々な軋轢が産まれました。

ブリリアマーレ有明 ホテルライクな暮らし パンフレット

ここで連呼される「ホテル」とはいったいなんなのでしょうか。
それはそもそも住まいとドッキングが可能なものなのでしょうか。

少し深く考えてみると、ホテルたらしめる構成要素を大きく分解すれば、
・非日常感を感じさせるハードウェア:
  外観・内装・デザイン・普通のマンションには無い施設等
・おもてなしを提供するソフトウェア:
  コンシェルジュ・警備・維持管理・飲食提供・清掃
・凛とした空気を感じる利用者のモラル
この三点が必要なのだと考えます。

ブリリアマーレ有明の悲劇は、このうち「非日常感を感じさせるハードウェア」のみが突出して実現されてしまい、後の二つがついてきていないために生じる軋轢が通常のマンションに比べて半端ない頻度で発生することにありました。


理事になって最初の一年間は、このうちハードウェアの維持管理、特に備品の修繕選定に最大限の注力を注ぎました。内装やデザインがどんなにすばらしくても、セレクトされた備品がみすぼらしかったり立派な椅子やソファーが擦り切れていては、高い次元のハードウェアレベルが下がってしまうからです。
すべての備品について三面図を含むメンテナンスカルテを作成し、修繕をいろいろと実行した結果、信頼できる家具・修繕業者と知己を得ることができました。
この作業と同時並行して、このお金をかけてでもハードウェアの管理維持高い次元で保っていくという方針を、永続的な理事会運営方針となるよう「ブリリアマーレクレド」を作成しました。クレドはこのマンションで働くすべての人のためでもありますが、代替わりする次期以降の理事達の運営方針を縛るものでもあります。

次の一年は、ソフトウェアの充実に心を砕きました。
ソフトに注力できたのは、ハードについては全面的にお任せできる同志達を得ることができたからでした。
最上階バーラウンジへ、レストランを誘致することにより飲食提供の部分をグレードアップしたり、外部宣伝のためにこのホームページを作ったり、共用施設各所で教室を開けるようルールを整備したりしました。

第6期以降の目標は、住民・利用者のモラルの向上となると思います。
軋轢は、常識の違いとコミュニケーション不足から生まれます。
教室・サークル・祭りなどを管理組合主導のもと活性させることにより「住民間コミュニケーションの活発化」を実現し、お互いが顔が見える関係になれば自然と「モラルの向上」が達成できると信じています。
「旅の恥はかき捨て」ということわざがあります。
お互いが顔が見えない関係なら高い利用モラルを達成できません。
コミュニケーションの活性化はもう一つの効果も期待しています。「受忍限度のアップ」です。知らない人と知っている人では我慢の許容値が違います。軋轢の原因を一つ一つ取り除くことにより、よりリラックスできる住環境になるはずです。

パンフレットに掲げた、当初のもくろみとは違う形かもしれません。
でも、同じ方向は向いています。
実は「非日常が日常であるために」というクレドの運営ヴィジョンは、パンフレットから取りました。
理事会が代替わりしても大切に守っていきたいと思ってます。

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