Interview インタビュー
聞き手(理事会・以下”理”):
特注品や高級家具がこのマンションには数多くありますが、これもすべてスーパーポテトさんが選ばれたのですか?
遠藤氏(以下”遠”):
内装はすべてポテトさんです。家具含めてすべて一式です。彼らから出てきたものに意見はしましたが、基本はポテトさんにお任せしました。
理:
もちろん、予算は先方に伝えますよね。
遠:
そうです。ですが大幅に上回る提案が来ました。そもそも予算内に収まる提案をしてくるところはありませんから。予算調整には苦労しました。しかし、振り返ってみると、ここの内装には妥協が無いですね。バーラウンジのフローリング、これすべて12mmの無垢のチーク材を使っています。ソリッドで良いものです。ヤレもなく100年使えるレベルです。普通のフローリングというのは、ベニヤ材の上に2~4mmの板を貼るんですが、そういったものではありません。ここのレンガもすべて本物です。
理:
あまりにも拘りすぎて、管理組合があとで苦労したというのがありまして・・・
遠:
特にソファー等の張り地ですよね。ホテルやバーラウンジで実績のある生地を使用したのですが、使用頻度まで考慮に入れられませんでした。使用頻度とか張り替えにかかるコストとかまでは最初に気づきませんでした。ただ、そこまで最初から考慮してしまうとこの世界観が出なかったのは確かです。
理:
共用施設の世界観を作る時、担当者で共有したキーワードは何ですか?
遠:
「本物のリゾート感」とか「ラグジュアリー」そういった言葉ですね。一泊7万、8万出して泊まるような「非日常な」リゾートを作りたい、そういった想いです。「非日常」は使い古された言葉かもしれませんが。
理:
いやいや、「非日常」は現在の、管理組合を運営する上で最重要なキーワードです。 第四期に定めた運営ビジョンに「非日常が日常であるために」という言葉を使いました。
遠:
これは、、、素晴らしいですね(クレドカードを読む)。
理:
同時に、「キープスタイル」というのも掲げました。お金がかかってもこの雰囲気・空気感を大事にしようと。そうでないとここが、非日常空間では無くなってしまうよ、と。
遠:
久しぶりお邪魔して、綺麗にお使いいただけているのを見て感動しています。(管理会社:スーパーポテトの担当者も、ここを見に来たときに「こんなに綺麗に使っていただいて嬉しい」と言われていました。実際に、ドバイからのお客さんを連れて来たりしています)
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遠藤 崇 氏
略歴:
東京建物株式会社 住宅商品管理部 商品企画担当
1992年入社
2005年BrilliaMare開発当時 住宅事業部に所属
入社以来マンション開発・企画担当一筋
主な担当プロジェクト:
BrilliaMare有明 / Brillia有明skytower / Brillia有明Citytower / 東京フロントコート / BrilliaGrandeみなとみらい / 品川V-Tower 等