Interview インタビュー
聞き手(理事会・以下”理”):
この物件は広告もユニークでした。 STYLE MADONNA」とマドンナさんを使って派手にPRされていましたよね。
遠藤氏(以下”遠”):
1000戸を売るために1万人集客しないといけません。しかも当時、有明はまだ街が出来ていない状態なので、先駆者精神を持つ方々を集めないと売れない。非日常的な生活をどういうアイコンを使って伝えるか、当時のチームで話し合った中でマドンナさんが浮上しました。
理:
マドンナさんって、私の印象ですと賛否両論ある人だと思うのですが。
遠:
ピンと来ないお客様はいると思いますが、知らないってお客様はいないと思います。
理:
実は私、今34歳なのですが、マイケルマドンナの凄さがリアルタイムじゃない世代なのですね。もう少し上の世代というか。
遠:
そうですね、私(45歳)はドンピシャ世代でして。実はマイケルジャクソンってアイデアもありました。
理:
本当ですか!
遠:
でもマイケルはライフスタイルがちょっと見えなくて。マドンナは私生活が垣間見えるスーパースターですよね。ヴォーギング(ダンスの一種)を流行らせたりとかヨガを世間に浸透させたりとか。かっこいいライフスタイルの体現者といいますか、そういったアイコンです。効果は実際にありました。何からも取り上げていただけますし。ファンはもちろん、エリア問わず浸透していきます。それにマドンナ程の派手なアイコンを使っても、負けないハードを用意したと自負していました。アイコンが立ちすぎて、あんまり関係ないじゃないか言われないような、マドンナ級のハードを作ったと自信があったんです。
理:
しかし、こう当時のパンフレットを見ると、凄いな、本当にこんなもの建つのかな、率直にそう感じますね。
遠:
そうですね、こういう幾何学模様によって幻想的な世界を作るというスーパーポテトさんは素晴らしいですね。
理:
絵とか小手先のデザインに頼らないというか
遠:
わざとらしさがないんですね。ルーバーの間隔をちょっとずつずらして揺らぎを表現する発想、すごいデザイナーさんだなと感じます。
理:
そういえば、1階のエレベーターホール見られました?理事が限られた予算の中で頑張ったのですがいかがですか?
遠:
櫛引きデザインのエレベーターホールですよね。テイストにあっていて大変いいと思います。
管理会社:
こちらはスーパーポテトさんに監修していただきました
遠:
プレミアムタイプのモデルルームも、マドンナをイメージして作りました。「女帝の住まい」をイメージしたのです。
遠:
この写真。ブリリアシリーズを手がける社内外デザイナー2人が、それぞれ床壁天井とインテリアを選定したのですが、2人ともマドンナがアイコンに決まる前から、「マドンナが住む部屋」をイメージして作っていたらしいんですよ。偶然の一致というか。
理:
チームの中であったんですね、イメージが。
遠:
そうイメージが統一されていました。
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遠藤 崇 氏
略歴:
東京建物株式会社 住宅商品管理部 商品企画担当
1992年入社
2005年BrilliaMare開発当時 住宅事業部に所属
入社以来マンション開発・企画担当一筋
主な担当プロジェクト:
BrilliaMare有明 / Brillia有明skytower / Brillia有明Citytower / 東京フロントコート / BrilliaGrandeみなとみらい / 品川V-Tower 等